世界中で親しまれているチェスには、話題が事欠きません。例えば最近ではパソコンの普及によってインターネットで対戦できるようになりましたし、誰もがパソコンと対戦することができるようになりました。ここではコンピュータチェスの話題を中心に、現在どのようにチェスが親しまれているのかを紹介したいと思います。
コンピュータは古くから、チェスをさせるという目的のもと、コンピュータの進化とともに歴史を歩んできました。今では人間のほうがコンピュータに負けるほどの、高い知能を備えています。コンピュータチェスとはどのようなものなのか、お話しましょう。コンピュータチェスとは、コンピュータが指すチェスのことをいいます。最も古いチェスができるマシーンは1769年に作られた「トルコ人」というマシーンです。トルコ人はトルコの衣装を着た人形で、チェスを指したり観客の質問にもチェスボードの文字を指すことで答えていたといいます。このからくりは、人形の下に人間が潜んで指示を出すというものでした。今でいう人工知能ではありませんが、この人形がコンピュータチェスの原点でした。
現在では人間対コンピュータの対局は盛んに行われています。コンピュータが初めて人間と対戦したのは1967年、コンピュータ同士で対戦したのは1970年のことです。このときはレーティングが1670、ちょっと強いくらいのレベルです。1990年代まで人間はコンピュータに勝っていたのですが、コンピュータの知能が高くなっていることは充分に認められるものでした。そしてついに1997年にIBMの「ディープ・ブルー」というコンピュータが世界チャンピオンに勝利しました。最近では人間がコンピュータに負けないように作ったゲームも登場しました。人間がすっかりコンピュータに負けてしまったみたいで、ちょっとさみしい気もします。チェスができるコンピュータの知能ってどうなっているのでしょうか。
1997年に対局したディープ・ブルーは1秒間に1億9700万もの手を考えることができるといいます。けれど、人間のように進行具合を先読みする能力は人間の半分くらいということです。ですから、結果として負けたり引き分けになっていても、人間にはコンピュータに負けない能力が備わっていると考えても良いでしょう。それに人間には理性だけでなく感情も備わっていて、人間的な豊かな感情によって左右されることもあります。調子が良いときは予想以上の力を発揮できたり、調子が悪いときはいつもの半分も力が出せなかったりするのです。ちなみにチェス人口の90%はレーティング1600のコンピュータに負けるといわれています。
序盤…コンピュータの頭の中では、これまでのチェスの定跡が記録されています。データベースを検索し、現在の手順がデータベースに存在するかどうかを探します。
中盤…データベースになり手順になったら最も良い手を考えます。
終盤…駒が少なくなってくると、どのようにゲームが終了するのかを解析します。
このようにコンピュータの頭の中では、3段階に分けて考えるようになっています。
2007年1月にロシアとイギリスで氷の駒を使ったチェスの対局が行われました。それぞれの国で氷のチェスを設置し、ビデオを通じて対戦しました。しかしこのときは気温が高く、すぐに駒が融けてしまったのだそうです。この日は冬季ロシア祭りが行われた日で、それぞれの国の建築物をあしらった、ほかでは見られない駒もありました。ちなみに2006年はゲーム終了前に融けてしまったそうです。融けない氷があったら、ぜひ夏に開催して欲しいです!